冷蔵庫の移動方法・運び方は？自分で動かす際の注意点など【模様替え時にも】

模様替えや掃除で冷蔵庫を家の中で移動させたいと考える方もいると思います。しかし引っ越しの時のように大掛かりになってしまったり、自分で移動させて故障させたりしないか不安になります。難しいと諦めてしまう方もいると思います。

冷蔵庫は力だけで強引に動かすと多大な労力が必要です。しかし、動かし方のコツを掴めば、負担を減らせるだけでなく、より安全に運べます。便利グッズを活用すれば、さらに効率よく冷蔵庫が移動できます。

そこで、冷蔵庫の動かし方のコツ・移動させる時の注意点の紹介・冷蔵庫を移動させる時に使える便利アイテムについて詳しく解説します。左右など横移動でも動かしやくする方法も必見です。また、業者に頼む場合の相場やサービス内容も紹介しています。ぜひ最後まで読んで冷蔵庫の移動方法について知り、お部屋の模様替えや掃除を気軽に行いましょう！

冷蔵庫は大きく重たいため、自分で移動させる場合に事故や故障などが起こりやすいです。移動させる際は必ず通り道を確認し、安全を確保した上で行いましょう。

また、必ず2人以上で運んでください。冷蔵庫を1人で運ぶのは事故や故障のリスクが高い行為です。リスクを減らすためにも冷蔵庫の取扱説明書をしっかり確認して、複数人で移動しましょう。一人暮らしの方など、複数人で作業するのが難しい方は業者への依頼を検討してみてください。

引っ越しや模様替えの際には以下の注意点を守って移動を行ってください。ただし、掃除などで2～3メートル程の移動をする際には必要ないものもあります。

冷蔵庫を大幅に移動させる際は移動をする10時間以上前に、電源プラグをコンセントから抜いて電源を切っておいてください。故障や事故を防止するために必要です。2～3ｍ程度冷蔵庫を移動させる際や傾ける必要がない場合はコンセントを抜く必要はありません。

冷蔵庫を横に倒したり傾けたりする必要がある場合は、必ず中身を空にして水抜きを行ってください。冷蔵庫をできるだけ軽くすることで事故予防になります。

冷蔵庫の電源を切り内部が常温になることで、霜が溶け蒸発皿に水がたまります。蒸発皿に溜まった水を捨てれば水抜き完了です。蒸発皿の位置は取り扱い説明書で確認をしてください。

水抜きをせず倒し、水が冷蔵庫の内部に侵入すると故障の原因になる恐れがあります。掃除の時のように冷蔵庫を横に倒す必要がなければ、冷蔵庫の中身はそのままで問題ありません。

冷蔵庫を運ぶ際に廊下の幅が足りなかったり、ドアノブや階段のてすりが邪魔になったりする場合があります。あらかじめ移動経路(廊下・階段・移動の時に通る部屋のドアなど)の幅や高さの確認をしておきましょう。冷蔵庫を持ち上げて運ぶ時には10cm以上の余裕が必要となります。

運ぶ時は、なるべくまっすぐ立てて運ぶようにしてください。どうしても傾ける必要がある場合は45度以内を保ってください。斜めにしたり傾けたり、横にしたまま運んだりすると不具合や故障の原因になる事があります。

また、冷蔵庫を持ち上げて移動させる際には冷蔵庫のドアが開かないよう、養生テープやマスキングテープでドアを固定してください。

電源プラグを差すタイミングはメーカーによって異なるため、必ず確認しましょう。タイミングによっては故障の原因になってしまいます。

パナソニックの場合は設置後すぐ電源を入れても大丈夫ですが、その後コンセントから電源プラグを抜いた場合には7分以上待ってから電源プラグを差し込むように勧められています。

また、冷蔵庫内が冷えるまで数時間から24時間以上かかるので、その時間も考えて電源プラグを差しましょう。

冷蔵庫は調整脚を緩めれば前後に動かせますが、左右方向への移動は難しいです。そんな時におすすめなのが毛布を使う方法です。使用済みの毛布を冷蔵庫の下に敷けば、横への移動がしやすくなります。

毛布の両端を持ち上げ、冷蔵庫を包むように引っ張れば向きが変えられますし、なにより毛布を使えば引きずっても床が傷つかないので安心です。

ご家庭によっては冷蔵庫にキャスターを使用しているところもあります。キャスターを使用している方は、こちらの手順を参考にして安全に移動を行いましょう。

• 脚カバーを取りはずします。
• 冷蔵庫を固定する調整脚を、床から離れるまで回してください。
• 冷蔵庫をまっすぐ引き出します。
• 保護用の板などを下に敷いてから前後に動かしてください。(床を傷つけてしまう可能性があるため、キャスターを左右方向に動かさないように注意しましょう。)
• 移動が終わったら調整脚を回して固定し、脚カバーを元に戻してください。

また、以下の記事で冷蔵庫のキャスターのおすすめ商品を紹介しているので、導入を考えている方はぜひ参考にしてください。

気になる相場ですが、大手引っ越し業者に依頼をするか、便利屋に依頼するかによって費用形態が異なってきます。また、運ぶ距離やサイズによっても変わってくるため、料金形態を理解してしっかりと見積もりしてもらうのが重要です。

まず、大手引っ越し業者に依頼した場合をご紹介します。費用は「家財1点につき〇〇円」と決められている場合が多いです。運ぶ距離やサイズで変わってくるケースもありますが、6,000円〜1万円が相場と考えてください。

対して、便利屋の場合は「作業時間×スタッフの人数＋出張費」のような料金形態をしているケースが多いです。注意点として、大手引っ越し業者は補償がしっかりしていることが多いですが、便利屋の場合はオプションとして別途費用がかかるケースがあります。

冷蔵庫の移動はどこに頼めばいいのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか。ここでは、それぞれの業者のサービス内容の違いをご紹介します。

まずは、大手引っ越し業者についてです。引っ越し業者には大型の家具・家電を1点から移動してくれるサービスがあります。引っ越しや運搬に慣れているスタッフが丁寧に運んでくれるため安心で、体への負担もかかりません。保険にも入ってきちんと補償もしてもらえるのは嬉しいですね。

対して便利屋さんは、「作業員1人当たり○○円」と時間当たりの料金で作業をしてくれます。依頼すれば養生や補償もしてもらえますが、業者によっては別料金となる場合があるので注意が必要です。

業者に依頼する際に注意すべきポイントを以下にまとめました。ぜひ参考にしてください。

• そもそも冷蔵庫がサービスの対象かどうか調べておく（大型金庫・ピアノ・仏壇・大型の冷蔵庫など一部移動対象外のものもある）
• 前述の「冷蔵庫を移動させる時の注意点」と同様、中身は出しておく、通路を確保するなどを先におこなっておく
• 家具や壁などの壊れや傷が発生した場合、補償があるか確認しておく
• 引っ越し事業者は引っ越しが多い時期は家具移動の予約を受け付けていない場合がある

冷蔵庫の移動を人力だけで行うのは難しいものです。そんな時に使える冷蔵庫の移動に便利なアイテムを3点紹介します。

冷蔵庫の移動に便利なアイテムが、身近な100均で買えたら嬉しいですよね。実は、大型家具の移動に便利なアイテム「ミニトローリー」がダイソーで販売しています。ミニトローリーの使い方や注意点をご紹介します。

ミニトローリーは小型の台車で、大型家具の四隅に1つずつ置いて使用するので4つ必要です。1つの最大使用荷重は約30kgなので、冷蔵庫にも使用できます。冷蔵庫の片方を傾けて四隅に設置し、そのまま押して移動できるので、便利ですよね。

使用する際は、怪我や事故を避けるために必ず2人以上で行ってください。360℃回転可能なので方向転換できますが、必ずトローリーの向きをすべて同じにする必要があります。また、方向転換する際は、床にキズがつく場合も考えられますので、気になる方はマットなどを敷いておきましょう。

引っ越しで冷蔵庫を移動させたい場合、模様替えの際よりも搬入経路や搬入経路のサイズについて念入りな確認が必要です。電源プラグを抜くタイミングや中身を空にする点など、今回紹介した注意点と共通している部分も多くありますが、引っ越しでの冷蔵庫の扱い方は別の記事で紹介していますので参考にしてください。

冷蔵庫マットは、床へのダメージを防ぐために冷蔵庫の下に敷くマットを指します。重い冷蔵庫を直接床に置いておくと、床がへこんだりキズがつきやすくなります。そのような時にマットを敷けば、床へのダメージを防げるため、気になる方や賃貸マンションに住んでいる方におすすめです。

しかし、必ず必要なわけではありません。冷蔵庫マットを敷いたままにしておくと、掃除がしづらくなったり、熱で溶けて床に張り付いてしまったり、害虫が住み着く可能性が高くなったりなど、デメリットも多くあります。床へのダメージが気にならない方は必要ありません。

【冷蔵庫マットのメリット】

• 床のへこみや傷を防ぐ
• 床の汚れを防ぐ
• 騒音防止になる

【冷蔵庫マットのデメリット】

• 掃除がしづらくなる
• 床に張り付く
• 害虫が住み着く可能性がある
• 定期的な掃除・マットの交換が必要

模様替えや掃除の際も注意点を守れば安全に冷蔵庫の移動ができます。また、便利アイテムを使ったり業者に頼んだりと、冷蔵庫の移動を簡単に行う方法もご紹介しましたので、無理のない方法を検討してください。冷蔵庫の移動を簡単に諦めず、楽しい模様替えや掃除をしましょう。