直冷式冷蔵庫のおすすめランキング｜メリット・デメリットや霜取り方法も紹介

小さなサイズの冷蔵庫を探していたとき、「直冷式（ちょくれいしき）」と書かれた冷蔵庫を見かけた方も多いのではないでしょうか。

直冷式とは冷蔵庫を冷却する方法の1つで、小さいサイズの冷蔵庫に採用されています。ただ、直冷式は霜取りが必要なことを知らずに購入して後悔する方もいます。

この記事ではそんな直冷式冷蔵庫の選び方とおすすめ商品をご紹介します。冷蔵庫購入者500人に行ったアンケート結果も交えて解説するので、ぜひ参考にしてください。

☆この記事を読めば直冷式の冷蔵庫が簡単に選べます！

直冷式はファンを用いず、庫内の冷却装置が直接冷却する方法です。

空気中の水分が冷却器に付着してしまうため、庫内の霜取りが必要なのが大きなデメリットです。

ただ、ファンよりも冷却効率・静音性が高く、ペルチェよりも価格は安めというメリットもあります。メリット・デメリットどちらが気になるか、一度考えてみましょう。

実は、たった2つのポイントを意識するだけで、冷蔵庫選びを失敗する確率がグッと下がります。

2つのポイントとは、

これだけです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとはなるべく最新モデルを選べば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは目を通してください！

まずは、一番大切な冷蔵庫の容量を、だいたいでいいので決定しましょう。

以下を目安に、家族人数を基準に容量を選んでください。

直冷式の冷蔵庫は50〜175Lほどの小型モデルがほとんどです。

自炊をしない一人暮らしの方や寝室に置くサブ冷蔵庫をお探しの方にはご検討いただけるサイズ感になります。

どれくらいの容量が欲しいのをざっくりでいいので決めておきましょう。

冷蔵庫のドア枚数は、容量を決めるとほぼ自動的に決まってきます。100L以下から100L台の機種は1 or 2ドア構造のものが多い傾向です。

冷蔵・冷凍どちらも欲しい場合は2ドアのもの、特にこだわりがなければどちらでも問題ありません。ドア枚数で決めるというよりかは、内容を見て使いやすさを考慮し選んでください。

100L以下から100L台の小型冷蔵庫はほぼ搬入できます。

小型冷蔵庫の幅は、480〜500mm程度。さらに背も低いため、よっぽどの場合を除いてスムーズに搬入できます。

小型冷蔵庫は想像以上の放熱スペースが必要となる場合があります。

特に一部の機種は左右背面5cm程度に加えて、上部空間に多くの放熱スペースが必要になるモデルがあります。

小型冷蔵庫の上に電子レンジやトースターを置きたい方は、このスペースの確認をしてください。

ちなみに200L以上の冷蔵庫は、左右1cm程度の放熱スペースだけで済む商品がほとんどですが、一部の機種をのぞいて上部に家電を載せることは想定されていません。

電子レンジをのせたい人は、そもそも上部が耐熱トップになっているかもチェックしましょう。

ここまでお読みの方の中には、「え？メーカーや電気代は比べなくていいの？」と感じたかもいるかもしれません。

結論、メーカーごとの違いや電気代に大きな差はありません。

編集部独自で行った冷蔵庫購入者アンケートでも、「気にする必要がなかった」と票を集めた項目が「メーカー」でした。

結局のところ冷やす・冷凍すると使い方がシンプルなため、違いは実感しにくいです。

省エネは3番目の投票数でした。事実、同一容量の機種間で電気代の差はそれほどありません。

メーカー・省エネで選ぶというよりも、ここまで紹介した選び方に加え使いやすそうと感じたものを選ぶ、といった視点が大切です。

みんなどこで失敗した？

きっとそこが知りたい方も多いですよね。

まずは、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

※赤字部分は解説済み

アンケートでは昨今の巣ごもり傾向にあたって、冷凍室の広さを重要視する意見が目立ちました。

「冷蔵だけできればいい」という方は気にしなくて大丈夫です。冷凍できるものをお探しの方は少しでも冷凍スペースが大きいもの選びましょう。

冷蔵庫の自動製氷機能の有無は、容量を選んだ段階でほぼ決まります。

100L台以下〜100L台で自動製氷がある機種はほぼありません。製氷皿に水を入れて作る必要があります。

200L台から自動製氷機能付きが出てくるので、どうしても欲しい方は容量を上げるのを検討しましょう。

鮮度保持機能を重視した冷蔵庫が近年増えていますが、そのほとんどが400L以上の各社メインのラインナップになります。

「100L以下〜100L台の冷蔵庫に鮮度保持機能はない」という認識で購入してください。

ドアの開き方は使用感に大きく影響します。

想定している設置場所で冷蔵庫のドアがスムーズに開閉できるか、事前にシミュレーションしておきましょう。基本的に利き手に合わせると使いやすいです。

小型冷蔵庫はほとんどが右開きする片開きタイプです。

冷蔵庫の「右開き」「左開き」って、結局どっち？

結論、ヒンジのついている側で見分けるのが覚えやすいです。

右側にドアのヒンジがついていれば、右開きですよ。

昨今の冷蔵庫は、さまざまなデザインの商品が発売されています。定番のホワイトやシルバーに加えて、光沢のあるブラック・木目調・レトロなデザイン・北欧風など種類が豊富です。

キッチンが他の部屋と切り分けられている場合は、インテリアとの兼ね合いを重視する必要はありません。

ワンルームなどお部屋から見えるところに設置されている場合は、お部屋の雰囲気にあったデザインを選ぶのもおすすめです。

一人暮らし用など2ドア以下の小型冷蔵庫は、メーカーごとの目玉機能は搭載されていないため、国産メーカーにこだわりすぎない方が、安価に入手できます。

以下からは、小型の冷蔵庫を販売しているメーカーでぜひチェックして欲しいものをご紹介します。

ハイアール（Haier）は中国で発足した企業で、現在はアジア・ヨーロッパ・アフリカ。アメリカなど世界中にシェアを広げている大手の電機メーカーです。

冷蔵庫は100L台～500L以内で展開されており、シンプルでスタイリッシュなデザインが、リーズナブルな価格で購入できるコスパのよさが魅力です。

ハイセンス（Hisense）は、中国に本社のある超大型電子情報産業グループで、家電も多く扱っています。高品質な商品を低価格で提供しているのが特徴です。

デザインもおしゃれでスタイリッシュな商品が多く人気を得ています。コスパのいいおしゃれな冷蔵庫を探している方におすすめです。

小型冷蔵庫でも国産モデルに限定したい方には、「MAXZEN」や「ツインバード」もおすすめです。いずれも小型ながら収納力に長けています。

ただし安価な分、MAXZENは出張修理網がないなど、他社と比べるとサポートが不十分な場合もあるので、保証延長も視野に入れましょう。

一人暮らしなどキッチンのスペースが限られる場合は、冷蔵庫の上部に電子レンジやトースターを置きたいですよね。

その場合、冷蔵庫のトップが耐熱となっているか確認してください。

小型冷蔵庫には耐熱トップとなっていないモデルも存在します。

冷蔵庫の霜は以下のような原因で発生します。

• 外気との温度差で発生した結露が冷却装置に付着したまま固まる
• ドアの隙間から入った空気中の水分が冷やされ霜になる

直冷式の冷蔵庫だと普通に使っているだけで霜がつき、放置するとどんどん霜が増えてしまいます。霜が多いと霜取り作業が困難になるだけでなく、冷却機能の低下や、庫内スペースが圧迫されるなどの問題が起き、故障につながる場合もあります。

直冷式冷蔵庫の購入を検討するなら、霜取りのデメリットを理解しないと購入した後に後悔します。ぜひこちらの霜取りについての記事を参考にしてください。霜取りの頻度を減らす方法もご紹介しています。

霜取りの基本的な手順は以下の通りです。

1. 冷蔵庫の中身を取り出す
2. 霜が溶けて水分が出るため、タオルを敷く
3. 扉を開けておき、しばらく放置する
4. 霜が取れたら庫内の水分を拭き取る
5. 中身を戻し、電源を入れて終了

冷蔵庫の中身はあらかじめ中身を減らしておくか、保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れておきましょう。霜が薄ければ放置するだけでOKです。水分が残っていると霜の原因となるため、庫内の水分をしっかり拭き取りましょう。

また、霜が厚い場合はすべて溶けるまで待っていると時間がかかってしまうので、ある程度霜が柔らかくなったら次に紹介する方法で霜を取ってください。終わったら食品を戻し、再び電源を入れれば霜取り完了です。

霜が溶けるまで待てない場合は、お湯で絞ったタオルを当てて霜を溶かしましょう。

霜が厚い場合は冷蔵庫に付属の霜取りヘラなど、プラスチックのヘラで優しく剥がします。尖っているもの・金属製のヘラは庫内を傷つけてしまうので使わないでください。

ドライヤーを使う方法もネットなどで紹介されていますが、庫内が熱で変形してしまう恐れがあります。また、ドライヤー本体も水濡れによる故障の恐れがあります。間違った霜取りによる故障は保証対象外となるため、おすすめしません。

面倒な霜取りはできるだけ避けたいですよね。そこで、霜発生を抑制するための方法について下にご紹介します。

• 庫内の設定温度を必要以上に下げない
• 扉の開閉を少なくする
• 扉を開けている時間はできるだけ短くする
• 冷蔵庫に入れる前に食品の水分を拭き取っておく
• おかずはラップをして入れる
• 出来立ての料理は粗熱を取ってから入れる
• キッチンペーパーで庫内の内壁にサラダ油を薄く塗る(塗り過ぎないように注意)

この方法は、予防策と言えるほど強力なものではなく、いずれ霜取りが必要になります。しかし、霜取りの頻度を減らせる可能性は高いので、ぜひ活用してみましょう。

「霜取りをする時間がない」「自分で霜取りすると故障しないか心配」とお悩みなら、冷蔵庫のクリーニング業者に頼んでみませんか。

霜取りにかかる時間を有効活用できますし、プロが作業するので故障するリスクも低いです。

霜取りを依頼するならまず見積もりを取りましょう。業者によって料金や作業可能な日程が異なるからです。ネットで見積もり可能なサービスもあるので、ぜひ活用してみてください。

直冷式の冷蔵庫は霜取りが面倒なため、知らずに買ってしまい後悔してしまうケースも少なくありません。しかし、省スペースで電気代と本体価格が安い点が大きな魅力で、条件に合えば非常におすすめの冷蔵庫です。目的と用途に合わせて、ぴったりの冷蔵庫を選んでください。