スマート冷蔵庫おすすめ8選｜スマホ連携はいらない？【IoT・スマート家電】

スマホの普及が広がり、家電製品とインターネットを接続してより便利な機能が使える「IoT（モノのインターネット）」対応のスマート家電も増えています。冷蔵庫もその1つで、スマホ連携が可能の「スマート冷蔵庫」が注目されるようになりました。

スマート冷蔵庫は、専用アプリから冷蔵庫の運転状況や運転制御が行えるのが特徴です。一方でスマホ連携機能はいらない・スマート冷蔵庫に魅力を感じないといった意見もあり、メリットや注意点を正しく理解するプロセスが欠かせません。

以上を踏まえ、本記事ではスマート冷蔵庫の基本情報やスマホ連携のメリットを徹底解説します。さらに記事後半では、おすすめのスマート冷蔵庫8選も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

まず、Iot冷蔵庫とスマート冷蔵庫の違いが分からない方も多いはずです。結論から言うと、どちらも厳密に定義されていません。基本的にインターネットに接続されたものをIot冷蔵庫およびスマート冷蔵庫と呼んでいます。

ただし、IoT冷蔵庫の中でもスマホやクラウドと連携できるものを「スマート冷蔵庫」と区別している場合があります。たとえば、スマート冷蔵庫にスマホ連携を行い、その専用アプリで冷蔵庫の操作、運転状況の確認や冷蔵庫に保存している食品を活用したレシピの提案も利用可能です。

そのためスマート冷蔵庫は、今ある材料で作れるレシピを効率的に見つけれるといった利便性があります。また、一部のスマート冷蔵庫はスマートスピーカーとの連携にも対応し、音声操作も可能です。

スマート冷蔵庫に食材を保存する際に、賞味期限を同時に登録できます。同時に食材リストも作成でき、一部の冷蔵庫では音声操作で食材登録も可能です。その情報を元に、賞味期限が近くなった食材を冷蔵庫本体のディスプレイやアプリで通知してくれるので、賞味期限が過ぎてムダになる食材を減らせます。

また、食材リストを登録しておけば冷蔵庫内にどの食材がどのくらい入っているのかを外出先でもアプリで把握できるので、買い物の際にも便利です。

冷蔵庫とアプリを連携させると、さまざまな遠隔操作が可能となります。冷凍時間の設定や急速冷凍なども、スマホアプリがあれば自宅にいなくても簡単に操作が可能です。

また、冷蔵庫のドアの開閉状況もスマホアプリで確認できるタイプもあります。ドアの開閉状況を把握できるようになれば生活リズムの変化を察知しやすくなり、ドアの開閉がなかった場合も通知を受け取れるので、離れて暮らす家族の状況確認にも活用できます。

食材登録の際に作成した食材リストを元に、レシピ提案をしてくれる機能を搭載したスマート冷蔵庫もあります。あるもので何かを作りたい、といった場合に便利です。AI搭載のスマート冷蔵庫なら過去のレシピデータを学習して家庭ごとの好みに合わせたレシピを提案してくれるので、使うたびに家族にピッタリのレシピを提案してくれるのも特長です。

IoT・スマート化が進んでも解消していない問題は存在し、スマート冷蔵庫も例外ではありません。スマート冷蔵庫を利用する場合の前提として、インターネット常時接続・Wi-Fi環境が必要です。特にネット回線を有線で利用している場合、スマート冷蔵庫のためにWi-Fi環境を整える必要があります。

また他の家電とのIoT連携を行う場合は、同じメーカーの製品で統一するのが原則。場合によっては好みの商品を選べない可能性も浮上するため、メリットばかりではありません。

三菱電機の冷蔵庫は、大型の上位機種のみがスマート冷蔵庫として販売されています。専用のアプリは冷蔵庫の使用状況や温度の変更設定、製氷タンクの水が切れた際のお知らせなどに加えて、冷蔵庫を活用したレシピや食材の保存方法のアドバイスなどの便利な情報も受けられます。

三菱の公式サイトにはアプリのデモサイトが用意されているので、購入前に使い勝手を試してみるのもおすすめです。

東芝が提供する「IoLIFE」は、冷蔵庫をはじめとした家電製品をスマホで操作できるアプリを使ったサービスです。こちらの専用アプリでは、冷蔵庫に保存した食材のリスト作成や管理、保存している食材を使ったレシピ表示ができます。

また、冷蔵庫の見守り機能に加えて、ドアの開閉回数に基づいた省エネアドバイス、ドア開閉時のお知らせなども利用できます。

日立では、スマート冷蔵庫向けのアプリ「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」を提供しています。対応冷蔵庫で保存した食材の賞味・消費期限を登録しておけば、リマインダーの通知が受け取れます。

食材の保存方法もアプリが教えてくれるので、効率的に食材保存がしやすくなります。その他にも、遠隔で各部屋の温度確認や急速製氷操作などが可能です。

シャープのスマート冷蔵庫は、「AI」と「IoT」を組み合わせた「AIoT」を活用したスマートライフサービス「COCORO HOME」に対応しています。ドア開閉の見守り通知やおすすめレシピの提案、特売情報のお知らせなどが可能です。

AIが使用状況を学習していくので、使うたびに最適な情報を得られます。さらに、調理家電や洗濯機など、他のシャープ家電との連携も可能です。

パナソニックのスマート冷蔵庫は、専用アプリ「Cool Pantry」で操作できます。省エネ運転や買い物準備モードなど、スマホの位置情報を元に自動的に最適な運転を行うのが特長です。省エネ運転や電気代削減目安もアプリで確認できるほか、ドア開閉状況を確認できるドアモニターやレシピ検索、製氷状況などもアプリで表示します。

さらに｢7WPXタイプ｣の2モデルには、冷蔵庫にある食材の残量をアプリから確認できる「ストックマネージャー」が標準搭載されています。Wi-Fiに対応している重量検知プレートをスマホに連携すると、食材の残量をスマホに通知を送ってくれます。

日々の暮らしをサポートしてくれる優れた機能を搭載しているので、非常におすすめです。

サムスンは液晶・半導体の分野で世界的な知名度を誇るメーカーです。2016年に大型液晶ディスプレー付き冷蔵庫「Family Hub refrigerator」を発売、大画面で直感的に操作できる商品設計により人気を博しました。

2023年㋀には32インチディスプレイ搭載モデルを搭載した新モデル「Bespoke 4-Door Flex with Family Hub Plus」を発表しています。

冷蔵庫の中身をスマホでチェックできればいいな、と思った方も多いはずです。現在販売されているスマート冷蔵庫に庫内カメラが標準装備されているモデルはありませんが、別途で購入すれば庫内にカメラを設置可能です。

東芝のスマート家電向け別売り品「庫内カメラユニット HNW-RCB1」を庫内に取り付ければ、専用アプリで庫内の様子をスマホでチェックできます。自分で取り付けが必要にはなりますが、外出先で冷蔵庫の中を確認したいときには便利です。

冷蔵庫の置き場所・スペースに悩む方は少なくありません。一般論として大容量の冷蔵庫ほどかさばるため、食材をたくさん保存したい場合は特に深刻。上記のようなジレンマを解消できるのが、三菱電機のスマート大容量冷蔵庫です。

スマート大容量冷蔵庫の容量は、競合商品と比べて同じ幅でも100～200L程度大きいものが大半。省スペースでたくさん保管したい場合にぴったりです。

スマート冷蔵庫は、スマホと連携するだけでこれまでできなかったさまざまな機能を使えるようになります。AIを使ったスマートサービスなら、各家庭の生活スタイルに合わせて自動的に最適な運転を行ってくれるのもメリットです。スマート冷蔵庫を導入して、日々の生活をより便利にしましょう。