冷蔵庫に使えるアース付き延長コードおすすめ10選｜届かないときの対処法や使い方も！

「冷蔵庫を購入してようやく設置できたと思ったら、冷蔵庫のコンセントが届かない」と言った経験した方もいらっしゃいますよね。また、「引っ越して冷蔵庫の位置が変わり、コンセントが届かなくなってしまった」などの事態がこれから起こるかもしれません。

そこで対処法として思い浮かぶのが「延長コードで差込口まで伸ばす」方法です。しかし、「冷蔵庫のような24時間連続運転している家電を延長コードで繋いで大丈夫なの？」「タコ足で接続してもいいの？」と不安な点も多いですよね。

結論から述べると、冷蔵庫に延長コードは使えます。この記事では、冷蔵庫に延長コードを使用する際に確認するべき点・使い方・アース接続ができるパナソニック製などおすすめの電源タップを紹介します。延長コードによる事故を防ぐためにも、あらかじめ確認してから冷蔵庫にアース付き延長コードを繋ぎましょう。

冷蔵庫のコンセントが届かないのは、珍しい問題ではありません。しかしなぜ、冷蔵庫のコンセントは延長コードを使用しないと届かない場合が多発しているのでしょうか。それは、冷蔵庫のコンセントが冷蔵庫の高い位置についている場合が多いからです。

冷蔵庫は一度設置すると長期間移動させることがありません。コンセントが床に着くようになっているとほこりが溜まりやすいため上部に配置されています。ほこりがコンセント部分に積もると発火の原因になるため、発火を防ぐために冷蔵庫の高い位置についている商品が多いです。

このような理由から、冷蔵庫を繋ぐ時には延長コードを必要とする場合があります。どうしても延長コードを使いたくない場合は、コンセント延長工事も手段の1つです。新しくコンセントを増やす場合は15000円程度かかりますが、延長工事なら5ｍまでで6000円程度で行えます。

冷蔵庫に延長コードを使用する場合は、まず「冷蔵庫の電力量を上回っている延長コードなのか」表示をきちんと確認しておくようにしましょう。大体の延長コードは元から冷蔵庫の電力量を上回っているので、そこまで心配して置く必要はありませんが、念のため確認してください。

冷蔵庫の電力量を確認する場合は、冷蔵庫側面などについている警告シールを見てみましょう。これに消費電力量が書かれています。また延長コードの許容電力量については、延長コードのパッケージや裏のシールに書かれている場合が多いです。

また、延長コードはPSEやJISといった、電気用品安全法の基準に合格しているものを使うとさらに安全です。また、延長コードは基本的に1500Wに対応していますが、使いたい電力を事前に確認して最大電力をチェックしておくと失敗しにくくなります。

アース接続の方法は、以下の通りです。

1. アース線の接続口(アースターミナル)の蓋を開ける。爪を引っ掛けて真上に引っ張ると開きやすい。
2. 蓋を開けて見えた真ん中のネジを緩める。その下の座金が一緒に浮いてくる。
3. 座金の下にアース線の銅線を潜り込ませる。アース線の先のカギ爪をネジの周囲にグルッと巻き付ける感じ。
4. ネジを締めて座金を固定する。アース線がずり落ちてこないできれいに巻きついていればOK。
5. 蓋を元に戻す。

延長コードにアース線がついていれば、冷蔵庫本体のコンセントが差込口に届かなくても漏電の対策ができます。冷蔵庫用延長コードを購入するなら、アース線付きがおすすめです。

冷蔵庫で延長コードを使うときに、タコ足配線を選んでもいいのかと不安になる方もいらっしゃると思いますが、延長コードの最大電力量が冷蔵庫の電力量を上回るなら、使っても大丈夫です。

しかし、電子レンジやドライヤーなどの家電は約1,000W～1,500Wの電力を使うため、冷蔵庫と同時に使うのはおすすめできません。なぜならいろいろなコンセントに繋ぎ、合計して最大電力量を上回ったまま使用していると火災の原因になるからです。

タコ足配線を使うなら、電力量を確認した上で使用するようにしてください。どうしても心配なら、冷蔵庫専用の延長コードとして他のものを挿さないと決めた方が容量オーバーせずに安心かもしれません。

延長コードは長時間放置しておくとほこりが溜まっていきます。定期的にほこりが溜まっているのを目視で確認するためにも、延長コードが見える位置に置いておいた方がいいです。目に見えないと、ついほこりを取り除くのを忘れてしまって発火・火災をひこ起こす原因になります。

しかし、すぐそばに流しがあって水が飛び散りやすかったり、コンロがあって油が飛び散りやすかったりする場所に置いてしまうとコード部分が腐食・発火する恐れがあります。冷蔵庫に大きな電力を供給している延長コードなので、水や油、そしてほこりがたまらない場所に繋ぎましょう。

冷蔵庫に延長コードを使うと決めたら、どれくらいの長さが必要なのか購入前に必ず確かめましょう。長い方がいいと思って、とにかくロングタイプの延長コードを購入してきたとしても、逆にコードが余ってしまってぐちゃぐちゃに折り畳まれる形になります。

そうなると折れ曲がったままのコードに負担が大きくかかり、火災の原因になります。少し余裕を持って長めのものを購入してしまった方は、100均の面ファスナーやワイヤーネットなどを上手く活用して冷蔵庫の裏の壁などにきれいに貼り付けておくDIY方法もあります。転倒防止にもなりますよ。

金額は100円ではないものも多いですが、100均でも延長コードは売られています。1～3個口のものがほとんどで、長さも0.2ｍから2ｍ超のものまで種類が豊富で、基本的に長くなるほど金額が上がります。節電に向いたスイッチ付きのタイプもあります。

延長コードは使用限度の電力を超えるとコードが熱くなる危険性があるため、100均のコードでも電力は必ず確認するようにしてください。

冷蔵庫に延長コードを使用した際に起きた事故の例を紹介します。どれも、正しい延長コードの使い方ができていなかったために起きた事故なので、未然に防ぐためにも詳しく知っておきましょう。

発火は、主に冷蔵庫につなげた延長コードの許容電力量がいっぱいになり起きてしまう事故です。冷蔵庫だけでなく、他の電化製品も一緒に延長コードにつなげてしまい、事故が起きてしまうケースが多いようです。

また、延長コードには埃・針金・テープなど発火の原因となるものが極力触れないように、常日頃から掃除をしておくようにしましょう。

漏電とは、電気が本来流れるべきでないところに流れ、起きてしまう事故です。特に水分や湿気の多いところで発生しやすいのが特徴です。冷蔵庫の延長コードから漏電が発生すると、冷蔵庫や延長コード本体に電気が流れてしまって、もし触れるとその人の体に感電してしまいます。

ただし、この漏電は冷蔵庫についているアース線を延長コードとしっかり繋げていれば防げます。アース線は別に繋いでいなくても問題ないと思っている方も多いかもしれませんが、万が一漏電していた時も、アース線を正しく繋いでいれば感電を防げるのです。

延長コードの中には、「アース付き延長コード」があります。このアース付き延長コードの使い方についてはこの後説明します。

冷蔵庫が冷えない原因の一つに延長コードの使用が考えられます。冷蔵庫の電源は、延長コードや電源タップなどを使用せずに直接接続してください。またコンセントが急な角度に曲がっていると発熱する場合があるので、コードはまっすぐきれいに接続しましょう。

延長コードの点検の際のポイントを見ていきます。普段から、点検やお手入れを心がけることで、万が一の際の事故などを防げます。

• 延長コードが硬い状態になっている
• 延長コードが異常に熱くなっている
• 延長コードを動かすだけで、接続されている家電製品の電源が切れる
• 延長コードの差し込み口に家電製品のプラグを差し込んでもゆるい・抜けやすい
• 延長コードの変形・変色がある
• 延長コードのプラグの刃が変形している
• 延長コードに傷・破損がある

延長コードを使用する際には、定格容量を超えない家電を使用しましょう。電子レンジ・トースター・アイロン・ドライヤー・エアコン・電気ストーブ・こたつなどは消費電力が非常に大きいため、延長コードにもかなりの負担がかかります。また、そもそもこれらの家電に関しては、メーカー側が延長コードを使えない家電として説明書に記載している場合が多いです。

最悪の場合、火事や感電なども考えられますので、これらの家電に延長コードを使用するのはやめましょう。

冷蔵庫に延長コードは使用の可否や注意点について紹介しました。冷蔵庫に延長コードを使用しても問題ありませんが、発火や漏電といった事故のリスクも少なからず考えられます。今回紹介した注意点は必ず守って安全に使用しましょう。