簡易冷蔵庫のおすすめ｜おしゃれなミニなど！発泡スチロールでの自作方法も

自宅用・携行用に対応できる簡易冷蔵庫の人気が高まっています。自宅用としてはサブ機や寝室・プライベート用のニーズがあるほか、携行用としてはアウトドアに持参するための車載用・キャンプ用などが人気です。

簡易冷蔵庫は電気代が高くつきやすいのが弱点ですが、近年では省エネモデルが登場していたり、携行用ならば充電式の機種もあったりします。また身近な材料で自作すれば、電気代はかかりません。

以上を踏まえ、本記事では簡易冷蔵庫のメリット・デメリット・選び方・おすすめメーカー・おすすめ商品を紹介します。簡易冷蔵庫の自作方法やレンタルサービスについても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

簡易冷蔵庫とは、容量100L程度から下のコンパクトな冷蔵庫です。家庭用の「小型冷蔵庫」と区別すべき点として、携行性の高いポータブル型も含まれます。これを踏まえ、簡易冷蔵庫のメリット・デメリットとはどんなものかを解説します。

簡易冷蔵庫の大きなメリットは、サイズがコンパクトで取り回しがいい点です。キッチン用の据え置き型とは異なり、移動や移設が手軽なのでレイアウトの変更や持ち出しなども気楽に行えます。ポータブル型の場合はアウトドアに携行してもOK。充電式・電池式のタイプもあり、機種によってはシガーソケットから充電できる場合もあります。

簡易冷蔵庫はサイズが小さく構造もシンプルなため、販売価格は1～4万円程度とリーズナブルです。特に一人暮らしで自炊の習慣がない方の場合は、自宅用としても十分に実用的。また価格が安いため、サブ機・寝室用・プライベート用として購入するユーザーも少なくありません。

簡易冷蔵庫は価格が安いメリットがある一方、製造コストも抑えられているため自動霜取り機能が付いていません。ペルチェ式なら霜が発生しないため心配不要ですが、直冷式の場合は定期的な霜取りのメンテナンスが必要です。霜を放置すると冷却効率が下がり、電気代が余計にかかってしまいます。

簡易冷蔵庫はコンパクトで取り回しがいい反面、容量が少ないのがデメリットです。メリットの裏返しなので当然ともいえるのですが、ある程度の容量を確保したい場合は希望にマッチしない可能性があります。ただし、簡易冷蔵庫でも容量90L・2ドア式・冷凍庫付きといった機種もあるため、できるだけ希望に沿う商品を探してみるといいです。

簡易冷蔵庫は以下のような方におすすめです。

• サブ冷蔵庫として使いたい
• 寝室に置いて飲み物を入れたい
• ドライブやキャンプで冷たいドリンクを飲みたい
• 保冷・保温どちらもできる冷温庫が欲しい

寝室や書斎などのサブ冷蔵が欲しい方や、キャンプなどあアウトドア時に使いたい方、保冷だけでなく保温もしたい方に適しているといえます。簡易冷蔵庫はメインで使うのではなく、あくまでもサブ用だと考えましょう。

アイリスオーヤマの簡易冷蔵庫は室内向けに特化したラインナップです。40L台の1ドアタイプと90Lの2ドアタイプが中心で、2ドアタイプは冷凍庫も付いた本格派。前面がおしゃれなガラストップの機種もあります。小型の割に電気代のかからない、省エネモデルが多いのも魅力の1つです。

パナソニックの簡易冷蔵庫は室内向けの高級機種がメインです。特徴がはっきりしたモデルが多く、トップクラスの静音性を実現したものやオフィス・来客用に適したスリムタイプのものなどがあります。総じて外観が洗練されており、主張は控えめながらも好印象を与えるデザインです。

ここからは冷蔵庫を選ぶ際の前提知識を解説します。編集部では実際に冷蔵庫を購入した500名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• 冷蔵庫の購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心して冷蔵庫を選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

冷蔵庫のサイズ（外寸）は、

左右1cmずつ・高さ15cm・背面10cm程度の放熱スペース

冷蔵庫の本体幅+10cmの搬入経路の確保

を見積もる必要があります。

40Lの簡易冷蔵庫なら、おおよそ本体幅47cmです。

最近の冷蔵庫は、左右5mm~1cmずつ・上部15cm・背面10cm程度の放熱スペースで済むものも増えています。

設置スペースに入るのはもちろん、十分な放熱スペースが確保されていない場合、冷媒効率が下がり、余分な電気代が発生したり、故障の原因になったりします。事前にしっかり確認しましょう。

簡易冷蔵庫はコンパクトなサイズ感なので、搬入も問題なく行えるかと思いますが、万が一のことを考えて、ここでは搬入の注意点をご紹介します。

冷蔵庫の搬入には本体幅+10cmの余裕を持たせましょう。

玄関や廊下はもちろん、アパートやマンションなど、集合住宅の方はエレベーターや階段まわりも確認しましょう。

【搬入で気をつけたいポイント】

• 玄関のドアの幅と高さ
• 手すりやドアの取っ手を含む廊下の幅
• 曲がり角で曲がれる余裕があるか（らせん階段含む）
• エレベーターや階段の幅

【搬入に別料金がかかる場合】

• 作業員追加
• 内階段の有無
• 3階以上の外階段
• クレーン車・リフト利用など

寝室や書斎などに置く簡易冷蔵庫を探している場合は、ラックを使用して空間を有効利用するのもおすすめです。

60cm幅のラックを使用する際は、本体幅50cm以下の冷蔵庫を選びましょう。

ただし、必要放熱スペースは本体幅に比例しません。小型タイプは身幅が狭くても、放熱スペースを広く必要とする製品もありますので、必ず確認しておきましょう。

10年に一度程度の大きな買い物だからこそ、安心できるメーカーで選びたかったり、直近の電気代の高騰を受けて、省エネ性が気になる方も多いですよね。

結論、冷蔵庫は容量が決まれば、メーカーごとの違いや電気代に大きな差はありません。

容量選びで電気代の大枠は決まってしまうこと、一定以上のサイズにならないとメーカーごとの差は出てこないことをふまえても、これらの要素は候補を絞った後の、比較要素として見る程度で十分です。

違いがないと言われても、メーカーを重視しないことに不安を覚える方もいますよね。

実際に冷蔵庫を購入した方々はメーカーについてどのように感じているのでしょうか？先輩購入者にアンケートを取ってみました。その結果が以下です。

購入後に気にする必要がなかった項目があると答えた方は全体の8割近く。その中でもメーカーを気にする必要がなかったと答えた方がもっとも多い結果となりました。

2番目に多かった「デザイン」についても、「キッチンスペースでしか目にしないためインテリアに左右されない」「案外すぐに見慣れてしまう」「マグネットやチラシを貼ってしまうため気にとめない」といった意見がみられました。

また、サブ用の簡易冷蔵庫なら、機能面や外観でも大きな差が出にくいため、海外メーカーを視野に入れてみるのもおすすめです。

冷蔵庫の消費電力量は下記の式で求められます。

• 消費電力量＝1Wh×¥0.031（旧水準¥0.027）

2021年9月以降、電気代の高騰が続いており、アンケートでも購入後に省エネ性を気にするべきだったとの意見がみられました。一方で、最新モデルに買い替えたことで電気代が安くなった方や、気にする必要がなかったという意見もあります。

先述の通り、冷蔵庫の電気代は容量である程度決まるため、候補の最終比較要素の1つとしてみるのが妥当です。

冷蔵庫の省エネ性・電気代は以下3つのポイントを押さえておけば十分です。

• 10年前と比べると最新モデルは省エネ性能が高い
• 小型冷蔵庫の場合、基本は小型になるほど安い

近年の冷蔵庫は政府が定める、省エネ基準達成率にあわせて一定の消費電力内で高性能化がされています。また冷蔵庫は大きいほど、効率よく庫内を冷やすことができるため、シリーズが同じなら容量が50L違っても年間の電気代の差は5%以内です。

サブ用などの小型モデルは、基本的に小さいほど価格も安いですが、断熱材や素材によって年間電気代が変わってきます。少しでも電気代を抑えたい方は、上記の式を活用してください。

そもそも何を気にするべきなのかわからない

きっとそんな方も多いですよね。ここまでで大きく失敗しない冷蔵庫を選ぶことができるようになりましたが、他に気にすべき項目は何があるのでしょうか？

まずは、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

※赤字部分は解説済み

昨今の冷蔵庫は、さまざまなデザインの商品が発売されています。定番のホワイトやシルバーに加えて、光沢のあるブラック・木目調・レトロなデザイン・北欧風など種類が豊富です。ガラス製の扉はお手入れもしやすく、ラグジュアリーな雰囲気を演出します。

キッチンが他の部屋と切り分けられている場合や屋外で使用する際は、インテリアとの兼ね合いを重視する必要はありませんが、寝室や書斎などお部屋から見えるところに設置されている場合は、お部屋の雰囲気にあったデザインを選ぶのもおすすめです。

とにかく予算を抑えて購入したい場合は、2ドア以下の小型直冷式モデルがおすすめです。通常の冷蔵庫はファン式といって、庫外の冷却機から冷気を取り込んで冷やしますが、直冷式は庫内の冷却器が直接庫内を冷やします。

直接冷やすため、冷却効率もよく電気代も抑えられますが、定期的に霜取りのお手入れが必要なため、自炊する方や長期的な使用には不向きです。

一人暮らしなどキッチンのスペースが限られる場合は、耐熱トップテーブル（天板）採用モデルがおすすめです。冷蔵庫の上部に電子レンジやトースターを置けるため、空きスペースを有効活用できます。

ただし、単機能電子レンジに比べて、トースターやオーブンレンジは本体が高温になりやすく、トップテーブルの耐熱温度を超えてしまう場合もあるため注意が必要です。本体重量・耐荷重とあわせて事前に確認しましょう。

冷蔵庫を中古で購入する場合は、内部の状態がわかりにくく、保証の有無や万が一使えなかった場合の処分費用など、注意しなければならない点が数多くあります。そのため、長期的に使うならなるべく新品で買うのが望ましいです。

簡易冷蔵庫は自作できます。身近な材料と気化熱を利用すれば、電気がなくとも冷蔵空間を作り出せるのです。最も手軽なのは、発泡スチロールと氷を使う方法。氷が溶けて気化し、周囲の気温が下がる原理を密閉空間で利用する要領です。

【手順】

・フタ付きの発泡スチロール箱を用意する
・鉢やボウルなどの容器に氷をたくさん入れる
・容器を発泡スチロール箱内に置く
・冷やしたい食品や飲料を発泡スチロール箱に入れる

フタ付きの発泡スチロールがない場合は、中身の四方を囲めるように加工すればOKです。

簡易冷蔵庫はレンタルもできます。容量の目安は17～48Lで、相場は1,000～10,000円程度。レンタル期間の単位は3日間や1ヶ月など、業者によって大きく異なります。特に短期間の用途だと、あえて購入・自作するのは効率的でない場合も。そんな時はレンタルサービスがおすすめです。

冒頭で述べた通り、簡易冷蔵庫はタイプ・選択肢とも非常に幅広いのが特徴です。室内に据え置くか、それとも携行を想定するかによっても大きく左右されます。事前に簡易冷蔵庫の購入目的をよく考え、用途に応じた機種を選ぶようにしましょう。