冷蔵庫を買い替える前の準備＆やること｜中身の処理や水抜きなど！引き取りについても

冷蔵庫の買い替えを検討している方必見です。古い冷蔵庫の引き取り時には、電源を落とすだけでいいと考えている方は多いのではないでしょうか。しかし、中身の処理や水抜きなど他にもやることがいろいろとあります。

また、冷蔵庫の買い替えのタイミングや寿命についてもよくわからない人は多いはずです。急に冷蔵庫が故障して中の食材がすべて駄目になってしまう事態は避けたいでしょう。冷蔵庫の買い替えサインを見逃すことなく、故障する前に準備して購入するのをおすすめします。

そこでこの記事では、冷蔵庫の買い替えについて詳しく紹介します。買い替えに最適な時期はいつか、どれくらいの年数で買い替えるべきか、使わなくなった冷蔵庫はどうするべきかなどについて解説しますので、冷蔵庫の買い替えを検討している方は事前準備についてぜひ最後までご覧ください。

一般的に、冷蔵庫は10年前後で性能の劣化が始まるといわれています。また、収める食材の量やドアの開閉頻度など、使用状況によってはより早期に機能不全を起こす場合もあります。

商品故障の際には修理に出す手もありますが、コンプレッサーをはじめとする各修理部品の保存期間はそれほど長くありません。いずれにしても、完全に使えなくなる前に買い替えを決断してください。

冷蔵庫の寿命は、ユーザーの使い方に大きく左右されます。たとえば、ドアの開閉回数が多すぎたり温かい料理をそのまま入れたりしていると、冷蔵庫内部が冷えにくくなります。そのため、冷却運転により多くのパワーを費やし、結果としてコンプレッサーの消耗が早まるのです。

また、冷蔵庫の寿命はメーカーによっても大きな差があります。シャープは10年前後、パナソニックは最大15年ほどといった具合に、5年以上の差が生じるケースも珍しくありません。

冷蔵庫の消耗具合は、使用頻度に比例します。そのため、寿命を延ばすためには節電に繋がる使い方を心がける必要があります。冷蔵庫になるべく余計な動力を使わせないよう、以下の使い方を実践してみてください。

• ドアを短時間に何度も開閉しない
• 食材を入れすぎない
• 温かい料理は冷ましてから入れる
• レンジの隣や直射日光の当たる場所など、温度の上がりやすい場所に設置しない

以下の記事でも、冷蔵庫の寿命と長持ちさせる方法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫は寿命が近くなると、コンプレッサーの劣化によって冷却効率が悪くなります。すなわち、食材を冷やすのに必要なエネルギーが増えるため、主に以下の現象が生じてしまうのです。

• 駆動音が異常に大きくなる
• 食材や冷蔵庫内の冷えが不十分
• 製氷が上手くいかない
• 頻繁に水漏れが起こる

また、冷却運転に時間がかかるため、電気代が今までよりも高くつくようになります。性能が劣化しているにも関わらずランニングコストが上がる点を考えれば、上記の異常が生じた時点で買い替えに踏み切るのがベストです。冷蔵庫の故障にまつわるトラブルについては、以下の記事でも解説しています。

2月になると、多くの家電量販店が大型家電のセールを始める傾向にあります。新年度には学生や新社会人など顧客ターゲットが増えるため、これを早めに取り込もうと値下げに踏み切る店が多くなるためです。

発売から数ヶ月程度の比較的新しい機種をかなりお得に入手できるので、コストパフォーマンス重視の方はぜひ2月の買い替えを優先的に検討してください。

冷蔵庫は毎年秋ごろに最新機種が登場するため、直前の7～8月には多くの店舗が旧型モデルの在庫処分セールを始めます。価格の安さは7～8月が圧倒的なので、少しでも予算を抑えたい方には特におすすめです。しかし、旧型の在庫は「展示品限り」の場合も多く、このような商品はセール開始後すぐに売り切れてしまいます。

出費を避けるため今の冷蔵庫を少しでも長く使いたいと考えている方もいますが、高い時期に壊れると結局出費がかさんでしまうので、早めに見切りをつけて買い替えるよう心がけてください。

毎年9～10月ごろになると、多くのメーカーが冷蔵庫の新機種を発表しはじめます。どの商品にも最新機能が豊富に搭載されているため、性能重視の方はこの時期に購入するのが確実といえます。

ただし、発売直後の家電は基本的に定価で売られているので、購入の際はお財布と十分に相談してください。

家電の買い替えに、自治体が補助金を出してくれる制度があるのをご存知ですか。ここでは、現在（2023年10月）この制度が行われている国立市を例に解説します。市内の店舗から新品の対象家電を購入した方であれば、申請書類を役所に持参・郵送・インターネットで申請すると自治体から補助金が給付されます。

ただし、国立市は2024年3月29日までと期間が限られているため、実施期間を必ず確認しましょう。国立市以外にお住まいの方でも家電買い替えの補助金制度が実施されていないか、まずはお住まいの自治体のホームページなどで調べてください。

お得に買い替えたい場合は、下取りしてもらうのもおすすめです。基本的に新しく買うものの値段から引かれます。価格が付かなくて下取りしてもらえなくても、無料で処分してもらえる場合もあるので、検討してみてください。

古い冷蔵庫を処分する際は処分方法に関わらず、必ず庫内を空にしてください。冷蔵庫の搬入日が決まったら、その日に向けて徐々に中身を減らしていきましょう。また、生鮮野菜など、傷みやすい食材を最優先で使い切る点も忘れてはいけません。

冷蔵庫を処分する際は事前に庫内を空にするのが理想ですが、中には調味料など使い切りの困難な食材があるのも事実です。その場合は、クーラーボックスや保冷バッグなど冷蔵庫の代わりとなる入れ物に一旦移動しておきましょう。

新しい冷蔵庫が来るまでの期間が長い場合は、さらに保冷剤を使うなどして食材の冷蔵状態を確保してください。

古い冷蔵庫はそのままだと運搬時に水漏れしてしまうため、事前の水抜きが求められます。適切な処置が必要なのでよく注意して作業しましょう。以下の正しい手順を覚えたうえで、遅くとも搬入日の前日～2日前には庫内の水を空にしておいてください。

1. コンセントやアース線を抜き、本体の電源を落とす
2. 温度上昇に伴って庫内に霜がつくため、これを拭き取る
3. 時間が経つと本体下部の受け皿に水が溜まるので、これを捨てる
4. 冷蔵庫で床に傷がつかないように布を敷いて、冷蔵庫本体を後方にたおして水をぬく
5. 冷蔵庫全体を掃除し、製氷機などのパーツも分解・洗浄する

新しい冷蔵庫がくる当日にやることは、古い冷蔵庫の中身の移動と古い冷蔵庫の掃除です。クーラーボックスなどに古い冷蔵庫の食品を移動するのをおすすめします。古い冷蔵庫の電源プラグは中身の移動が終わり次第抜いてください。

中身が空になったら、中身を掃除して天面や側面のほこりを拭きましょう。古い冷蔵庫を移動させたあとは、床や壁も丁寧に掃除するのを推奨します。

冷蔵庫を自ら処分する場合は、事前に郵便局で家電リサイクル券を購入する必要があります。そのうえで、指定取引所に持ち込んで処分してもらう流れになるので、それなりに手間のかかる手段といえます。

冷蔵庫を自前で処分する時間がない場合は、家電量販店の引き取りサービスを利用するのがおすすめです。このサービスでは冷蔵庫を自宅まで回収に来てくれるので、処分の手間がほとんどありません。

ただし、この方法ではリサイクル料金に加えて収集運搬料金がかかるので、事前に店舗ホームページなどで確認しましょう。一般的には500～600円程度が相場とされています。

冷蔵庫の処分にお金をかけたくない方は、リサイクルショップの利用がおすすめです。リサイクル料金をかけずに処分できるうえ、商品状態によっては高値で売却もできるからです。

しかし、出張買取の際に無料見積もりが行われる関係上、業者が来てから商品の引き取りまではそれなりに時間がかかります。また、悪質な業者に当たってしまう恐れもあるため、依頼をする前に口コミなどを入念にチェックしてください。

性能の劣化が見られた冷蔵庫は、早めに処分して新品に買い替えましょう。方法さえわかってしまえば、買い替えはあまり難しいものではありません。ぜひ本記事を参考に、最適の処分方法と買い替え時期を選択し、憧れの新機種をスムーズに迎えてください。