冷蔵庫が故障したときの修理方法｜自分でできる？コンプレッサー・無料見積もりも

生活必需品である冷蔵庫ですが、電化製品である以上「冷えない」「水漏れがする」「異音がする」など、いずれは必ず何かしらの故障が発生します。

壊れてしまうと庫内の食材は腐敗してしまい無駄になる場合もあります。また、不調を放置しておくと、最悪火事にもなりかねません。そのため、故障や異常が発生した際には迅速な対応が必要です。冷蔵庫の不調は突然やってきます。実際に不調が起きた際には、ゆっくりと対処法を考えている余裕はありません。

もしものときのために、正しい対処法を知っておく必要があります。そこで今回は、冷蔵庫が故障した際のメーカー別の修理依頼から修理代の無料見積もり、自分でできる修理方法まで紹介します。また、コンプレッサーは自分で修理できるのかについても解説しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫、または冷凍庫の冷却機能の低下はもっとも多い症状です。冷蔵庫は庫内を一定の温度で満遍なく冷やすよう設定されているので、もし飲料などを口に含んだとき、いつもより「ぬるい」と感じる場合があれば冷却機能が低下しているパターンになります。

また、冷凍庫の場合は「氷が長時間たってもできない」場合がもっとも多い症状です。または「アイスが溶けた」「一部だけ冷えない」「一部だけ冷えすぎて凍っている」場合は、寿命により冷却機能が低下しているはサインになりますので、買い替えの目安となります。

冷却機能の低下を感じた場合、冷蔵庫のドアが故障している可能性もありますので、その際は自分で修理するパターンも可能です。冷蔵庫が冷えないときの原因と対処法については、以下の記事で詳しく解説しています。

こちらの症状はコンプレッサーに異常がある場合が多いです。最近の冷蔵庫は静音性が優れているので、基本的に音は静かです。そして、冷蔵庫が冷えてしまえばコンプレッサーも停止しますので、音はさらに静かになります。

冷蔵庫内が完全に冷えるのは大体4時間前後ですので、長時間経っても音がする場合は冷やし続けている証拠です。稼働を続いていればそれだけ電気代もかかります。 稼働が続く場合はコンプレッサーに異常があり、冷気が出ていない可能性があります。

このような場合は修理が必要ですが、コンプレッサーについては自分で修理するのはやめておきましょう。家電量販店やメーカーの相談窓口に連絡し、プロに修理を依頼してください。修理費用は5万円前後かかりますので、買い替えもあわせて検討しましょう。

冷蔵庫内に水漏れがあったり、床に水が漏れていたりする症状も故障の判断基準です。水漏れに関しては冷蔵庫の中か外かで原因が異なります。

庫内に水漏れがある場合は、冷気が噴出される箇所が故障しているか、または汚れやカビが詰まっている可能性があります。冷蔵庫の外に水が漏れている場合は、冷蔵庫内に水を溜めておく機能の故障、または低下の可能性が高いです。

症状によっては自分で対処もできるので、しっかりと確認しましょう。以下の記事では冷蔵庫が水漏れしたときの原因と対処法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

冷蔵庫の故障を特定できたら、まずは説明書を確認してみましょう。説明書には故障した際の対処法が記載されていますので、症状と対処法を照らし合わせて試してみましょう。ちょっとした不具合や接触が悪いだけで機能していない場合もありますので、自分で対処できるかもしれません。

もし症状の対処法が記載されていなかったり、自分で対応しても直らなかったりする場合は説明書に記載されているお問い合わせ窓口に連絡し、メーカーの方にアドバイスを求めましょう。保証書は冷蔵庫を修理する際に必須ですが、故障した時点で冷蔵庫が保証期間内かの確認も必要です。保証期間を過ぎている場合は修理代は自己負担となってしまいます。

しかし、保証書がない場合でも購入した家電量販店に問い合わせてみると、購入履歴を検索して対応してくれる場合があります。保証書を紛失していても一応、店舗に問い合わせてみてはいかがですか。保証を受けられる可能性があります。

冷蔵庫を長年使用していると、静電気などで誤作動を起こす場合があります。冷蔵庫の調子が悪い時は、一度プラグを入れ直して再起動すると直る場合があります。しかし、すぐに起動するとコンプレッサーが破損する恐れもあるため7分以上経過してから再起動してください。

故障の際、もっとも焦るのは冷蔵庫の中身です。稼働が停止しているのにすぐ気づけたなら助かる食材もありますが、故障して何時間も経過している場合は廃棄せざるを得ない食材もあります。

クーラーボックスや発泡スチロールを持っている場合は、氷や保冷剤を生鮮食品と一緒に入れておくのをおすすめします。氷や保冷剤がなければ近くのスーパーに買いに行くのもいいですし、冷凍食品を保冷剤の代わりにするのも一つの方法です。もちろん時間制限はありますが、一時的な保存には最適です。

メーカーに修理依頼を出した場合、具体的にいくらになるのか気になりますよね。ここでは、三菱を例に挙げて、故障のタイプ別の料金をご紹介します。

ただし、この表に掲載してあるのはあくまで修理代のみです。遠方等の場合、特別出張料等が加算される場合があるので、事前によく確認しておきましょう。

メーカーに頼む以外にも、冷蔵庫を購入した家電量販店でも修理を受け付けていることは多いです。エディオンでは訪問修理サービスという名前で、ヤマダ電機では出張修理サービスという形で行われています。対象エリアかどうか確認の上、依頼するのもおすすめです。

「専門の修理業者に依頼するメリットってなんだろう」な方もいますよね。専門の業者に依頼するメリットとして挙げられるのは、相談・見積もりは基本無料、年中無休で即日対応が可能 、さまざまなメーカーの家電を修理できるなどです。

また、自分で修理を試みた結果、完全に故障した上、メーカー保証も受けられなくなるなどの最悪のケースも防げます。おおまかな値段としては、出張費が修理費用などを含めた基本料金13,000円前後に、交換したパーツ代などが含まれる計算になります。

業者に修理へ来てもらう際は、スムーズに作業ができるように事前準備をしておきましょう。庫内のものはクーラーボックスなどに出しておきます。また、修理の依頼時に電源は入れておくのかなど、その他に何か必要な準備があるかどうか確認しておきましょう。

冷蔵庫の寿命は10年程度とされています。もちろん使い方次第で増減しますし、あくまで数値上の目安でしかありません。故障と一言で言っても要因はさまざまで、なかにはパーツの寿命が原因で故障するケースもあります。修理の最大のメリットは新しく購入するより安価である点ですが、冷蔵庫に関しては古いものを長く使うの自体が金銭的にデメリットとなるケースがあるのをご存知ですか。

主に電気代に関係してきます。実は冷蔵庫の消費電力量は家庭での年間消費電力量の14％と、最も電気を使う家電であるデータがあります。そのため、各メーカーが冷蔵庫の消費電力を抑える工夫を行い、最新の冷蔵庫は10年前に比べて消費電力が2/3まで減りました。

実際の電気代として計算すると年間で4,000円程度の差が付きます。電気代の高い古い冷蔵庫を修理しながら延命するのと、電気代の安い最新冷蔵庫に買い換えて故障もリセットするのとでは方向性は大きく異なりますが、10年近く使っている冷蔵庫が故障したときは買い換えを検討するのもありです。

冷蔵庫は生活必需品なので、価格も高額です。故障した場合の対応を紹介してきましたが、食材を詰め過ぎない、熱いものを入れない、ドアの開閉を最小限にするなど、使い方によって寿命は5年ほど延びたりします。日々の暮らしに必須だからこそ、長く使用できるように気を使って使用しましょう。