【日立製】冷蔵庫の製氷機が故障？ | 製氷皿が回らない・氷が落ちないの原因と対処

日常生活に欠かせない家電の1つである冷蔵庫ですが、電化製品なので故障をする可能性も当然ありますよね。実は、大切なのは故障した時にどのように対応するかです。なぜなら対応次第で冷蔵庫の寿命にも関わってくるためです。

しかし、実際に冷蔵庫が故障してしまった際にどのように対応したらいいのか分からない方も多いですよね。設定がおかしいのか製氷皿のセンサーに問題があるのか、など自分では見当がつかないときも多いです。

そこで今回の記事では日立の冷蔵庫の製氷機に特化して故障した際の対処法について紹介していきます。ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。

通常、氷ができるまでに約2〜5時間かかりますが、それ以上に時間がかかる場合は、以下の2点を確認しましょう。

• 製氷設定の確認（製氷停止になっていないか）
• 給水タンクの確認（水は入っているか、正しくセットされているか）

なお、給水タンクの取り付け方は冷蔵庫の機種によって異なります。誤った取り付け方をしていると故障につながる可能性があるため、取扱説明書で確認してください。

製氷機には、貯氷ケースに氷がたくさんあるか確認する検知レバーがついており、その検知レバーがうまく作動しないと氷が作られません。

貯氷ケースに氷以外のものを入れていたり、製氷スコップが奥に入っていたりすると、それらが検知レバーに当たって氷がたくさんあると冷蔵庫が判断してしまいます。よって、氷ができない状態が起きます。

検知レバーを正常に作動させるために貯氷ケースには、氷以外のものは入れず、製氷スコップは元の位置に戻すようにしましょう。

製氷皿に枠がついている製品は、枠を奥まで押し込める必要があります。製氷皿を取り外した際、モーター（軸）に触れて動いてしまうとうまくセットできない場合があるので気をつけましょう。

その時の対処法は、枠から製氷皿を取り外し、枠だけを置くまでセットします。製氷室の扉を閉め、製氷停止に設定しモーター（軸）が元の位置に戻るまで1分ほど待ち、枠に製氷皿を取り付け奥までセットできたら、製氷設定に切り替えてください。

これでも改善されない場合は、故障している可能性があるので業者に問い合わせてください。

日立の冷凍冷蔵庫には「製氷おそうじ」という機能がついている製品があります。つい掃除を怠ってしまう製氷室ですが、点検も兼ねて1週間に1度ほど給水タンクと合わせて掃除しましょう。

庫内を空にしてから給水タンクに満タン水を入れてセットし、製氷ボタンを5秒以上押すとブザーがなり製氷おそうじがスタート。ブザーが鳴り終わったら製氷庫内をきれいに拭き上げて完了です。

製氷機に給水されない場合は、以下を確認してください。

• 操作パネルの「製氷」又は「急速製氷」のランプが点灯しているか
• 給水タンクが正しい位置にセットされているか
• 製氷ケースに食品が収納されていないか
• 製氷スコップが所定の位置に収納されているか

「製氷停止」ランプが点灯していると、製氷機に給水されません。点灯している場合は、「製氷」又は「急速製氷」のランプを点灯させてください。

水漏れしてしまう場合は、以下を確認してください。

• 「製氷おそうじ」が動作中か確認する
• 製氷ケースに板氷がができていないか確認する
• 給水タンクから水漏れしていないか確認する
• 野菜室に結露が発生していないか確認する

板氷ができている場合は、「製氷おそうじ」機能を使用してお手入れするか、製氷皿を取り外して洗浄を行ってください。製氷皿は年1、2回を目安にお手入れするといいです。

音が止まらない場合は、以下を確認してください。

• 冷蔵庫のドアがしっかりと閉まっているか確認する
• ほかの電化製品から音が出ていないか確認する
• ドアアラームが誤作動していないか確認する

ドアアラームが誤作動している場合は、お買い上げの販売店又はメーカーの修理相談窓口に点検の相談を行ってください。

氷が出来ずすぐに業者に問い合わせする前に自分で確認するのも大切です。修理にかかる費用や時間を削減できる場合があります。

故障か疑う前に確認するポイントとして、

• 電気の問題（停電はなかったか）
• 設定の問題（製氷停止を押してないか）
• 庫内が十分に冷えていない（冷気の吹出し口に霜はつてないか）
• 給水タンクの問題（水は入っているか）
• 貯氷ケースの問題（氷以外のものが入っていないか）

などの確認をするのをおすすめします。これらに問題がない場合は製氷機自体が故障している可能性があるため業者に問い合わせしてください。

ランプが点滅している場合は、点滅しているランプの組み合わせによって状況が分かります。「急速製氷・製氷・製氷停止」の3つが同時に点滅している場合は、製氷おそうじを行っている最中です。途中では止められないので、終わるまで4分程度待ちましょう。

「製氷」「氷の大きさ」のいずれかが点滅している場合は、自動製氷機で作った氷以外の異物が製氷皿にあたっている可能性があります。一度製氷室を空にしてから、製氷おそうじを行ってください。それでも解決しない場合には、購入した販売店か修理相談窓口に相談しましょう。

普通なら冷凍庫に細かい氷が1つ1つ作られるのに対し、大きい氷が1つだけ作られてしまう事例です。コップに入れて使うような氷なのに、大きいものだったら全く使えませんよね。

こちらの事例の原因としては製氷皿が水平にセットされていないのが多いようです。製氷皿が斜めになっていると給水タンクから出てきた水が、ほぼそのまま冷凍庫に流れてしまうので大きな1つの氷が作られていたようです。

この場合の解決方法としては製氷皿を動かしているセンサーの修理が必要になってくるのが多いので、無理せずメーカーに問い合わせましょう。

次は冷凍庫に落ちてくるべき氷が全く落ちてこない事例です。見た目上は全く動いていないように見えるので、原因の特定にはかなりの知識が必要になります。

原因としては、製氷皿でできた氷をひねって落とす機能が故障しているのが多いです。そのため、給水タンクにある水も全く減らずに完全に止まった状況になっています。

解決法としては、故障・破損している箇所の部品を自分で購入してくるか、メーカーに依頼するのが一番です。個別の破損した部品を自分で直すのはできないので、新しいものに交換するのが無難です。

最後の事例は、冷凍庫に落ちてくるべき氷は落ちてくるものの、冷凍庫の中で氷が溶けて水になってしまっている事例です。冷凍庫全体に関わってくるような問題なので、早めの解決が必要な事例です。

この原因としては、冷蔵庫の設定がおかしくなっている、冷却機能がうまく動作していないのが原因だと考えられます。冷蔵庫の設定の場合は設定温度が「弱」になっていないか確認してください。

また冷却機能がうまく動作していない場合は、ドアがきちんと閉まっているかの確認や放熱スペースが正常に空いているか確認してください。それでもダメなら、無理せずメーカーに問い合わせましょう。

まず製氷機が故障したと思った場合にしていただきたいのは、日立の保証期間内であるかどうかチェックです。日立の冷蔵庫の場合の保証期間は、本体が1年間で冷媒回路は5年間となっています。製氷機は購入後5年間も保証期間内なのが魅力です。

ただし、故障事例によっては無料ではなく有料での対応となってしまうので、保証書をよく読んでから修理を依頼するようにしてください。日立の保証期間内であれば、無料で修理を受けられる可能性もあるので、真っ先に確認しましょう。

冷蔵庫の大きさによって異なりますが製氷機の修理にかかる費用は、制御基板を交換する場合2万8,000円〜3万1,000円ほどです。取り替え部品にもよりますが3万円を超えると思った方がいいです。

自分でできる確認の2つ目として、冷蔵庫の設定を自分で確認するです。製氷機が故障している場合は、もしかすると何かの拍子で冷凍庫の温度調節設定が変わっているのが意外とあります。

日立の冷蔵庫の場合、温度調節設定はデフォルトで「中」になっています。冷却機能をもっと強めたい場合は「強」、弱めたい場合は「弱」に設定するのが基本です。もし製氷機で氷が正常に作られない場合は、温度調節機能を「強」に変えてみましょう。

最後に自分でできる確認としては、冷蔵庫周辺の環境を確認するです。冷蔵庫は放熱スペースがあるかどうかや、冷蔵庫・冷凍庫内に食品が詰まりすぎていないかどうかによって冷却機能の機能性が左右されます。

また、冷蔵庫自体が傾いていないかも確認しましょう。冷蔵庫が傾いている場合は、氷を作るための製氷皿が傾いてしまう恐れがあります。製氷皿が傾いていると先ほども説明したように、氷が1つの大きな固まりとしてできてしまいます。

浄水フィルターの交換は、4年に1回程度を目安に行ってください。 浄水フィルターの表面にある不織布が濡れると、フィルターの中に入っている活性炭が見えて黒く見える場合があります。

お手入れしてもヌメリ・黒ずんだ汚れがとれない場合は、カビ・雑菌などの繁殖の可能性があるため、時期にかかわらず交換した方がいいタイミングです。

なお、お手入れの際に洗剤を使ってしまうと、フィルター内部に洗剤の成分が入り込んで残る場合があります。洗剤で洗ってしまった場合も、続けて使わずに交換してください。

製氷機が故障したといってもたくさんの事例があり、氷が全く出てこなくなるものから、氷はできるものの1つだけの大きな固まりしか出てこないといったものまであります。そのような事例にはそれぞれ原因があるので、日立の保証期間内であれば積極的に連絡しましょう。