冷蔵庫が水浸し！水が溜まるのはなぜ？水漏れの原因と対処法｜霜取り機能なしの場合も

ある日気づいたら冷蔵庫や冷蔵ショーケースの下にに水たまりができていて「なぜかわからないけど、冷蔵庫から水が漏れてる！どうしたらいいの？」と焦った経験がありませんか。毎日使う冷蔵庫だからこそ、もし故障になったら非常に困ります。

そんなとき、パニックを起こすのは避けたいものです。一口に水漏れしているといっても、冷蔵庫の床なのか・野菜室の中なのかで対処法が異なります。まずは慌てずに落ち着いて、冷蔵庫の水漏れ箇所をチェックしましょう。

この記事では、突然の冷蔵庫の水漏れトラブルにもきちんと対処できるように、水浸し・水が溜まる原因と解決法・小型冷蔵庫のような霜取り機能がないと水たまりしやすいのかなど詳しく解説します。また、東芝冷蔵庫を含む大手メーカーの修理窓口も紹介するので、冷蔵庫からの水漏れが原因でお困りの際はぜひ参考にしてください。

もし冷蔵庫の水漏れに気づいたら、まずは落ち着いて、どこから水が漏れているのか場所を特定する必要があります。冷蔵庫で水漏れを起こしやすい場所は大きく分けて2箇所です。

1. 冷蔵庫内（冷蔵庫内底板・奥・壁）
2. 冷蔵庫外（冷蔵庫の下）

水漏れ場所から考えられる原因箇所は、庫内なら排水経路になるドレンホースや給水タンク、庫外なら排水の受け皿となるドレンパンや排水口が原因の場合が多いです。また、冷蔵庫の扉がきちんと閉まっているかどうかや、製氷機がきちんと作動しているかもあわせて確認しましょう。

それ以外であれば、コンプレッサーやドアパッキンに異常がある可能性もあります。コンプレッサーにまつわるトラブルについては、以下の記事で解説しています。

ここでは、冷蔵庫の水漏れや水たまりの原因と対処法を解説していきます。特に水漏れでは、給水タンクやドレインホースなどが原因と考えられる場合があります。それぞれ対処法を詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

上で場所を特定したら次は水漏れの原因を考えましょう。冷蔵庫の水漏れ・水たまりの原因はいろいろ考えられますが、主に7つの原因が考えられます。

1. コンプレッサーの故障
2. 給水タンクがきちんとセットされていない
3. ドレンホースの詰まりや破損
4. ドレンパンから排水が溢れている
5. 冷蔵庫扉のパッキンが劣化している
6. 排水口が詰まっている
7. 停電

給水タンクは、製氷するために水をいれるタンクを指します。この部分が原因の場合、給水タンクがしっかりとはまっておらず、位置がずれて隙間から水漏れをしてしまう可能性が考えられます。

しっかりと給水タンクを差し込んで、はまっているのを確認しましょう。また、給水タンクのゴムパッキンの異常や給水タンク自体が破損している場合も考えられます。その場合は、異常のあるパーツを新しいものに交換すれば解決できます。

ドレンホースとは、霜取りで発生した水を排水するためのホースです。このドレンホースにほこりやゴミなどがたまり詰まってしまったり、寒さで凍ってしまったり、なんらかの原因で破損してしまったりする場合があります。そうすると、本来ドレンパンに流れるはずの排水が逆流し、冷蔵庫内や冷蔵庫の下から水漏れする原因となります。

ドレンホースにゴミが溜まっている場合は、ドレンホースを掃除すれば解決です。ドレンホースが凍っている場合は、ドライヤーで解凍しましょう。ドレンホースが破損している場合には、取り替えが必要ですので、プロに修理してもらうのをおすすめします。

ドレンパン（排水受け皿）とは、ドレンホースから流れてくる排水の受け皿です。このドレンパンに水がたまり、それを冷蔵庫の熱で蒸発する仕様です。

しかし、霜が発生して排水量に対して蒸発量が追いつかないまま、この部分にどんどん水がたまり水が溢れるため、水漏れを起こしてしまいます。この場合は、ドレンパンの水を捨てて空にすれば解決します。

ドレンパンの場所は冷蔵庫下にある場合が多いです。ドレンパンの場所がどこか分からない場合は、取扱説明書やメーカー公式サイトで確認してください。

排水をドレンパン（排水受け皿）に流す排水口ですが、この部分にほこり汚れやゴミがたまっていると水漏れを起こす可能性があります。ゴミによって排水の流れがスムーズにいかなくなり、溜まった水が流れ出してしまうためです。その場合は、排水口につまったゴミをきれいに掃除すれば解決します。

※ただし排水ホースが冷蔵庫の裏に設置してある場合には、排水口自体がない仕様の冷蔵庫が多いです。

コンプレッサーは、冷蔵庫を冷やす重要な装置です。コンプレッサーが壊れると庫内が冷えないので、一気に霜が発生し水漏れを起こします。故障に場合はきちんと修理を行う必要がありますが、費用が高くなりがちです。該当箇所以外にも不具合があるかもしれないので、使用年数によっては買い替えたほうが得策の場合もあります。

また、ドアのパッキンが古くなっていると、外の空気が冷蔵庫に入って霜が発生する原因になります。ドアの隙間に下敷きを挟んですぐ落ちてしまうようなら、交換のサインです。パッキンの交換は自力でも可能ですが、難しいようならプロに依頼しましょう。

ドアパッキンの点検方法については、以下の記事で詳しく解説しています。

水浸しの原因に霜の発生がありますが、霜が発生しやすい状況は大きく3つのケースが考えられます。

1. 冷蔵庫に霜取り機能がない場合
2. 冷蔵庫のドアパッキンの劣化している場合
3. ドアの開け閉めが多い場合

ドアパッキンが劣化しているとドアの閉まり方が不充分になり、それが霜発生の原因となるのでパッキンに破れやヒビがないか確認してみましょう。

水漏れの位置を確認した際に、野菜室を中心に水浸しになっている場合があります。これは、ドレンホースが破損や異常を起こし、水漏れして野菜室が水浸しになってしまう事象と考えられます。

ちなみに冷蔵庫の配置で、野菜室の上が冷凍庫になっている場合に多い事象です。この場合は、まずドレンホースに異常がないかチェックしましょう。

上記の箇所を一通り確認しても冷蔵庫の水漏れの原因がわからない場合には、一度メーカーや専門業者に点検を依頼するのをおすすめします。自分で調べられない部分が故障している可能性が考えられるからです。

メーカーの保証期間で無料修理できる場合や、不具合があれば新しい冷蔵庫に交換してもらえる場合もあるので、早めに相談してみましょう。

※富士通は2003年に冷蔵庫事業から撤退。現在はリコール対策のみ実施している。

冷蔵庫から水漏れしたまま放置してしまうと、当たり前ですが以下のようなデメリットがあります。水漏れを確認したらすぐに対応しましょう。

• 冷蔵庫の中の温度が下がってしまって冷蔵庫がうまく機能しなくなってしまう
• 冷蔵庫内の漏れた水でフローリングが腐ってしまう可能性がある
• カビが生える原因になってしまう

「冷蔵庫の水漏れで火事になるのでは？」と心配になる方も多いですが、結論からいえば、冷蔵庫のドアの開けっ放しや水漏れでは火事の原因にはなりにくいです。

火事になる原因は以下のような内容が考えられます。冷蔵庫からの出火を防ぐためには、こまめに掃除するようにしましょう。

• ねずみが冷蔵庫のコードやコンセントをかじって破損させている
• コンセントにホコリがたまって湿気がある
• ゴキブリのような害虫が冷蔵庫の裏側に入り込み冷蔵庫の部品に付着する　など

冷蔵庫の水漏れについて触れてきましたが、なにより水漏れしないように、事前に予防するのが一番大切です。熱い食べ物は冷ましてから冷蔵庫にいれたり、扉の開け閉めを最小限にしたりして霜の発生を防ぎましょう。

また、定期的にドレンホースやドレンパンを掃除するのも大切です。ホコリのつまりを防ぎ、水の通りをよくしましょう。また、万が一水漏れしたときのためにマットやシートを敷いておくのもおすすめです。フローリングまで傷んでしまう事態を避けられます。

冷蔵庫の水漏れには主に7つの原因があります。それぞれ故障の箇所や原因に基づいて自分で対応できるところは対処し、自力では無理だと判断したらメーカー修理や業者などプロに対応してもらいましょう。あらかじめ冷蔵庫の水漏れに対する知識を入れておいて、落ち着いて行動するのが大切です。