冷蔵庫の容量や大きさの目安はどれくらい？｜5人家族には何リットル必要？

毎日の生活に欠かせない冷蔵庫。一人暮らし向けの小型冷蔵庫から、ファミリーサイズの大容量冷蔵庫まで幅広い容量のモデルが販売されています。実際に購入する際、「どれくらいの容量が必要なのか分からない…」と迷うことはありませんか？

「5人家族だけどこんな容量は必要なかった…」「思ったより小さかった」など、庫内容量やサイズは冷蔵庫選びで失敗しやすいポイントの1つです。冷蔵庫容量を計算することで、買うべき冷蔵庫の大きさの目安が簡単に分かります。

そこで、家庭に必要な容量の計算方法・使用する人数別に最適な冷蔵庫容量を解説します。さらに、冷蔵庫を選ぶ際のポイントも見ていきます。何人家族で何リットルが必要なのか確認できたらおすすめの冷蔵庫も容量別に紹介するので、家族にぴったりの冷蔵庫を見つけてくださいい。

冷蔵庫の必要容量は、一般的に以下の計算式で求められます。

• 70L(1人当たり)×家族の人数+100L(常備食材)+70L(予備食材)

この計算式を元に計算すると、人数ごとの容量目安は以下になります。一人暮らしで自炊をする方は250L前後～300Lがおすすめです。逆に、外食が多い方は150Lなど少なめでも問題ありません。ただし、150L以下の小さい冷蔵庫は霜取り機能がないものが多い点に留意しましょう。

買いだめをする方と毎日買い物に行く方では必要容量も変わるので、目安の1つとしてお考えください。記事の後半では容量別におすすめの冷蔵庫を紹介しています。

冷蔵庫を買い換える際に、今使っているものより容量をアップする方が多いのが実情です。小さめにして不便を感じるよりも、「せっかくなら大きめにしておこう」という心理が働く場合がほとんどです。頻繁に買い替えできるものではないので、あらかじめ家族が増える可能性や購入後の満足度も考慮して容量を選びましょう。

一般的に、家電製品は大型のものほど消費電力が多くなり、電気代が高くなる傾向があります。よって、冷蔵庫も小型の方が電気代が抑えられると思われています。しかし、実際は容量が多いほど電気代は安い傾向にあります。

なぜなら、大型の冷蔵庫の方が、庫内の内容量を把握するセンサー・モーターの回転を制御するインバーター・高性能な断熱材などの省エネ機能を多く搭載させられるからです。一方、小型の冷蔵庫にはこのような機能を搭載させにくく、省エネ性能が低くなる傾向にあります。

買い替えで容量をアップするなら、お家の冷蔵庫の容量を確認する必要があります。しかし、現在使っている冷蔵庫の容量が分からない方は多くいます。ここでは冷蔵庫を買い替えたい方に向けて、容量の調べ方や見方を解説します。

【容量の調べ方】

1. 冷蔵庫を開ける
2. 扉のドリンクホルダを見る
3. 製造年や製造会社が書いてあるシールを見つける
4. シールに書いてある型番や容量を確認する

冷蔵庫の大小問わず、この方法で確認できます。

ここでは、冷蔵庫のサイズ幅ごとの容量を紹介します。冷蔵庫の容量が上がると本体サイズも大きくなるのは当然ですが、「大容量が欲しいのにこのサイズまでしか入らない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。

実際は4人家族で使用するのに最適な400L以上の冷蔵庫で、スリムな60cm幅も存在しています。設置スペースが限られている方は特に、容量と合わせて冷蔵庫の幅もしっかり確認しましょう。

また、設置スペースには入っても搬入の際に大きすぎて通らないこともあるので、搬入スペース・ルートの確保もしておきましょう。一般的に搬入するには本体のサイズ＋10cmの幅が必要です。

冷蔵庫を選ぶ際は、容量とともにドア数もチェックしましょう。大容量だと5〜6ドア、小型のサイズだと3ドアといった商品もあります。

このようにドアの数も冷蔵庫容量によって変わります。特に、400L以上と以下では「製氷室」が独立しているかどうかの違いがあるため、あらかじめ確認しておきましょう。

最近の冷蔵庫は「真ん中野菜室」モデルが増えているのをご存知ですか？約10年前は「真ん中冷凍室」が主流でしたが、今はどちらのモデルも存在します。そのため、適当に選んでしまうと今使用中のものと位置が逆になってしまうこともあります。

購入する冷蔵庫の容量・サイズと合わせて、「野菜室」「冷凍室」の位置も確認しておきましょう。冷凍食品をあまり使わない・食品を冷凍しない方は「真ん中野菜室」がおすすめです。

冷蔵庫の扉の開き方は、右開き・左開き・観音開き・両開きの4種類あります。冷蔵庫を壁際に配置する場合、冷蔵庫のどちら側に壁があるかは重要なポイントです。冷蔵庫の右側に壁があるなら右開き、左側に壁があるなら左開きを選びましょう。

また、冷蔵庫前のスペースが狭い場合は、観音開きだと扉幅が狭く可動域が少ないため扉がジャマになりません。両開きはシャープのみが製造しており、一枚扉ですが左右どちら側からも開けられるため、引っ越しが多いご家庭でも壁の位置を気にしなくて済みます。

また、扉を付け替えて開閉方向を変えられる製品もあります。ほとんどが容量100L台のものですが、キッチンの間取りに合わせて使用できるので、一人暮らしで引っ越しが多い方におすすめです。

機種やメーカーによって使いやすさに細かな違いがあります。

• 棚が動かせるか
• 鍋が丸ごと入るか
• ドアポケットの高さはどうか
• 内部はLED照明で明るいか
• 冷凍室の区切り・トレイの数は？
• 製氷トレイ・パイプは洗いやすいか？

など、ライフスタイルによっても気にしたい箇所はさまざまです。これらは直接商品を見なければわからないものもあるため、1度実物に触れて確認することをおすすめします。

冷蔵庫の消費電力は省エネ達成率(%)で表されます。最近の冷蔵庫はほとんどが省エネモデルとなっており、140L以上の冷蔵庫のほとんどは、省エネ達成率100%を越えています。年間の電気代を換算すると7,000円〜9,000円程度です。

ただし、1ドアの冷蔵庫は年間電気代が1万円を超える商品もあります。先ほども解説したとおり、小型の冷蔵庫だからといって電気代が安いわけではないため、冷蔵庫を選ぶ時は電気代にも注目しておきましょう。

近年の製品の中にはスマホと連動して冷蔵庫を管理できるモデルもあります。

• ドアの閉め忘れを通知
• ライフスタイルに合わせて電力の調整
• 食材の管理・確認機能

など、機種によって違いはありますが、さまざまな機能が搭載されています。AI管理機能のあるモデルでは、生活パターンを分析して温度や電力の調節をするため省エネにもなります。さらにGPSを利用し、買い物先についたらまとめ買いに備えて庫内を冷やす製品まであるのです。食品ロスや買いすぎを防止し、快適に食材管理をしたい方におすすめです。

冷蔵庫は買い替えまで平均で約10年使用するので、デザインもなるべく妥協はしたくありません。最近ではガラストップになっている冷蔵庫も販売されており、高級感のあるデザインで、さらに汚れが落ちやすく大人気です。ただし、マグネットが側面にしかつかない仕様になっています。

カラーでは飽きのこない白が定番ですが、最近はステンレス調やダークブラウンなどのおしゃれな色味も人気が高まっています。キッチンの雰囲気や他の家電などに合わせて選ぶのもポイントです。

三菱電機は冷蔵庫を販売しているメーカーの中で、最もラインナップが豊富です。そのため、自分にぴったりの冷蔵庫を見つけやすくなっています。三菱電機の冷蔵庫のこだわり機能は以下のとおりです。

加えて、大容量なのに幅がスリムな「置けるスマート大容量」シリーズもおすすめです。

日立冷蔵庫の特徴の1つが「まるごとチルド」。まるごとチルドとは、冷蔵室全体を低めの温度（約2℃）かつ高めの湿度（約80％）に保つ機能です。冷蔵庫内の食品鮮度を長持ちさせます。その他、日立の冷蔵庫のこだわり機能は以下のとおりです。

パナソニックが現在、推している冷蔵庫の機能は「はやうま冷凍」です。急速冷凍できる「はやうま冷凍」によって、肉・魚はもちろんパンやフルーツなどもおいしく美しく冷凍できます。また、冷凍したカット野菜もかたまりにならずパラパラです。その他、パナソニックの冷蔵庫のこだわり機能は以下のとおり。

東芝の冷蔵庫と言えば「ベジータ（VEGETA）」シリーズが有名。ベジータシリーズとは、その名のとおり野菜の保存に力を入れたシリーズのことです。ベジータシリーズは容量300L以上で展開しています。その他、東芝の冷蔵庫のこだわり機能は以下のとおりです。

シャープは独自イオン「プラズマクラスター」が有名ですが、冷蔵庫についてもプラズマクラスターを搭載しています。プラズマクラスターによって、きれいな空気が冷蔵庫内を循環するのが特徴です。その他、シャープの冷蔵庫のこだわり機能は以下のとおりです。

冷蔵庫の処分は、家電リサイクル法で決められた方法でおこなう必要があります。具体的な処分方法は以下の3つです。

• 電気店に引き取りを依頼する
• 市町村の担当窓口に問い合わせ、案内された方法で処分する
• 指定引き取り場所に持ち込む

冷蔵庫を買い替える場合は、新しい冷蔵庫を購入した電気店に引き取りを依頼するのがおすすめです。冷蔵庫を搬入する際、古い冷蔵庫を引き取ってくれます。なお、いずれの方法でも処分料がかかります。処分料はメーカーやサイズによって異なるため、事前に確認しておきましょう。

処分費用や廃棄、引き取りの準備などもっと詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

冷蔵庫はなかなか買い替えないので、快適に使用するためにも自分の生活スタイルに合わせた容量の製品を選ぶ必要があります。自分にはどんな冷蔵庫があっているのかを考えて最適なものを選んでください。